のしには、内熨斗(うちのし)と外のしがあります。
内のしは、品物の箱に直接熨斗紙をかけて包装紙で包みます。
また外熨斗(そとのし)は、品物を包装紙で包み、それに熨斗紙をかけます。
熨斗紙には還暦祝いなどの表書きと名入れをしているので、外熨斗(そとのし)は誰からどんなお祝いなのかが一目でわかります。
逆に内のしは、包装紙を開けないと誰から何のお祝いかわかりません。
ただ、熨斗紙をかけることが礼を尽くすことですので、外のしと内のしでどちらが正解ということではありません。
昔の会社では、還暦で会社を退職する人が、ずいぶん多かったと思います。
近年は、60歳でもまだまだ健康を維持していることもあると思いますが、現役続行者がむしろ当たり前のようです。
そのような人は、会社の同僚から本卦還りの祝いをするというケースはよく聞く話です。
そういったことへの参加費は、各自1000円程度から集めてお祝いの品物を準備しますね。
本卦還りを祝うための品物は、贈呈する場所が実家などであればかさばるものでも問題ありません。
しかし、自宅とは別の場所でお祝いの会などを行うならば、大きなものにしない方が良いかもしれません。
実家に戻る途中で、失くしたりしたらご当人は落ち込み半端ないって。
お祝いを目的にした集まりなのでお祝い品がその場にあれば、盛り上がるのは請け合いですけど、実体のないものを手配することもありますからお祝い品以外で盛り上がるしかないでしょうね。
60歳の還暦を祝うのは、元々は長寿を祝う行事でした。
しかし現代で還暦の人はハツラツとしていて、体力に自信のある方も多いので、高齢者と呼ぶ気はしないです。
子どもが大きくなって独立しているのにそんな風に考えたくない親御さんがいて、それを拒むことはできないので「心配したらキリがないからまた新しい夢を追ってほしい」、そんな思いを伝えるちょうど良い機会に違いありません。
還暦のお祝いは、以前からの慣例であれば、赤色を取り入れた贈り物が恥ずかしくない選び方です。
もっともこのところは贈り物のバリエーションが広がり、ご当人に嗜好性を踏まえたり労いの気持ちを表す品物を選択する方が多くなっています。
人生60年の節目としての贈り物は、今までの人生を労う気持ちや今までの感謝を込めて品物を選びましょう。
ご当人にだけ価値があるもの、記念として飾るような物の全ての品物が選択肢になり得ます。
渡すその場で素直な気持ちを声に出して添えてあげましょう。
ご当人は贈物を見るたびにその時の嬉しさが思い出されるはずです。
祖母の還暦祝いの方法は、こちらを参考に決めました。